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妄想と生きる。

第15章 素直な気持ち。

放課後いつものように話している。

私とタカちゃんとタカちゃんの隣の席の私の友達と。

『今日、授業中にさ~』
友達がタカちゃんのことを言う。

『あ~、はいはい、見てたから知ってる』
私は何気なく言った。

『何?授業中ずっと見てたわけ?俺のこと監視してんの?』

タカちゃんは冗談まじりに言った。

でも私は心の中がズキンっとした。

涙が溢れる。

『…別に監視してるわけじゃないし!』
私は走って教室を出た。


『待って!』

タカちゃんが追いかけてきた。

私の腕をつかんで
『ごめん、本当にごめん。
1人で行くなよ。』

その日は2人で帰った。

帰り道は何も話せず、時間だけが過ぎていく。

私の家の近くまで来た。
『もう、ここでいいよ。』

タカちゃんは、また謝ってきた。
『…ごめんな。』

『もう気にしてないから。』

その日はそう言って別れた。

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