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妄想と生きる。

第18章 2人の距離。

私は決心した。

卒業式に告白しようと。

あと1週間。

今からドキドキする。

どんなふうに伝えようか考える。



卒業式の日。

式が終わってクラスに戻る。

みんなといろいろ話していた。

私はタカちゃんを目で追っていた。


あれ…?
もう帰っちゃうみたい。

私は焦って追いかけた。

私に気付かず行ってしまう。

(待ってー。)

階段を下りようとしたとき、後輩に呼び止められた。

『アキ先輩!…好きです!』

!!

そんな急に。

部の後輩だ。

しかも、オタク系。

『ごめん!今、話聞いてる時間ないから、ケータイ教えるから、後で電話して!』

別に教えるほど仲の良い後輩でもない。

正直言えば教えたくない。

でも、もうタカちゃんのことで頭がいっぱい。

早く追いつかないと。

私は番号を教えて足早に去ってきた。

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