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BL短編集

第16章 サッカー部員×柔道部員



俺は一番近くにいた
後輩らしきやつの
柔道着の首元とつかむ。


「いっ‥‥」


「何してんだよお前らぁあっ!」


今まで出したこと
ないくらいの大声が出た。


「ひぃっ‥‥」


俺がつかんだやつは
怯えて今にも
しゃがみ込みそうだ。


俺が殴りかかろうと
したとき‥‥


「吉村っや、やめて!」


「!?‥‥なんで‥‥なんで!こいつら殴らせろよ!殴るだけじゃ足りねーけど、それでも殴らせろよ!」


「‥‥いいから」


さっきから涙を流す
反野は震えながら
俺を止める。

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