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それから

私は智己と付き合うことになった





「―――という訳でですねえ・・・」







「えええええー？！

やばくない？！ほんとに？！」




「あんたの周りにはイケメンが多くていいですねえー」






智己と付き合うことになったと
遥と香菜に報告すると

二人は驚いている様子だった






「あんなに圭介くんと仲良かったのに・・・」





そう、香菜がつぶやく







（そう思うよね・・・）






誰にも圭介との関係は話していなかったから、二人の目には圭介と私が仲の良いカップルの姿として映っていたんだろう







「・・・んまあ、いろいろあってね・・」







はぐらかすように苦笑いで答える







「・・・そっか

まあ唯が自分で選んだなら
それでいいんじゃない？
後悔しないようにね！」




相変わらず遥も香菜も優しい
友達に隠されていることがあると分かっているのに
私のためを思って黙って聞かないでいてくれる
二人の陰ながらの支えは
本当に力になっていた




「うん、ありがとう」







後悔なんてしない




するはずがない






だけどなんだか

心に引っかかるものがあった