テキストサイズ

やっと、やっと…

第12章 凍える心



圭介は私の腰をぐっと引き寄せ
激しく打ち付け始めた


ぱんぱんぱんぱん




肌がぶつかり合う音が響く





私は中が裂けそうになる痛みに耐えていた



(早く、早く終わって…!!)





「唯、気持ち、いい?」




圭介が息を荒くしながら私に聞く




「ん、気持ちいい…よ」




いつもこうやって嘘をついた



早く終われと願いながら






「ぁ、唯、唯っ!」




圭介は私の身体をきつく抱きしめ
より激しく腰を打ちつけた




「あぁ、唯、出すよ・・!」




圭介はそう言うと
律動をさらに早め

勢い良くそれ引き抜き
私のお尻に白く熱い液体をかけた


液体は背中まで飛び
その感覚に私は震えた



(気持ち悪い…)





圭介はティッシュで
私の身体を拭いた


それはいつもで、
時には指で液を掬い
私に舐めさせることもあった



私は衣服をすぐに直す



圭介も服を着た




行為にかかる時間はだいたい30分

私がすぐに服を着ないと
圭介は何度も何度も私を求める


私はそれが分かっているから
いつもすぐに服を着る


圭介は名残惜しそうに私を抱きしめ
深いキスを繰り返した


圭介の舌が私の唇を舐め
割って口の中へと入ってくる

歯列を上顎を撫でるように舐め
私の舌を捕らえると吸ったり舐めたりした




やがて長いキスも終わり
私たちは家を出る


いつも圭介は私を家に送るまで
手を握って離さなかった



家まで15分ほどの距離を歩き
私は圭介と別れ、逃げるように家に入った




ストーリーメニュー

TOPTOPへ