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やっと、やっと…

第12章 凍える心



「唯、愛してる」



別れ際に毎日そう言われた
私の頭を撫で愛おしそうに見つめながら…



私はそれを思い出しながら
身体中の感触を消すようにシャワーを浴びて
体を洗った


それが私の日課になっていた



圭介に触られた後は
いつも体を洗い、歯を磨く


それからでないと
勉強もできず、ご飯も食べられなかった






私はこうやって、繰り返される毎日に
ずっと耐えていた






だけど耐えていられるうちは
まだ良かったのかもしれない





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