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やっと、やっと…

第12章 凍える心



圭介はそんな私に荒々しくキスをしてベッドに横たわらせると、自分のものをあてがい一気に私を貫いた





「んん―!」





濡れていない私のそこは
裂けるように広がり痛みを走らせる





徐々に異物感は消えたが
気持ち良さは感じない


今まで感じたことがなかった






圭介は私の首に顔を埋め体を揺らす




「気持ちいいよ…」




顔を上げると汗ばみながらそう言う





私はただ体を揺らされるだけ





そんな私でも圭介は愛した






「可愛いよ唯…

愛してる」






圭介はそう言うと腰を激しく打ちつける







そして









「ねえ、このまま、出すよ…」











(このまま・・・?!)









「だめ、だめそれはいや・・・!」







私は体を起こし圭介の揺れる腰を離れるように押した








「唯、いいでしょ?」








圭介は顔色を変えず
私に問いかける








「いや、だめやめて!

抜いて・・・!もうやめて」







私は必死に抵抗した







だけど圭介は私の口を片手で塞ぐ








「だって唯は俺のだよ?

どうして嫌がるの?」







私は圭介が話す間も首を振り続けた







「唯、俺は唯のこと愛してるんだよ

全部俺のものにしたい…」










私は目尻に涙を溜め
必死に訴えた









「可愛い、唯…

俺のものだ……」





圭介はそう言うと私の口を押さえる手を離し私の腰を掴むと律動をはやめる







「いやぁ!やだぁ・・・っ!」






私は圭介の手を必死に押さえ
体を出来るだけ横に揺すった





「唯大人しくして」





圭介の声は途端に真剣に鋭くなり
私を制する






私はその声に抵抗をやめ
涙を流しながらも首を小刻みに振った






圭介は私を見て動きを止めた








(やめて…くれた?)











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