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やっと、やっと…

第12章 凍える心




圭介は動きを止め
私にぐっと顔を近づけ
唇が触れそうな距離まで迫った




私の目の前には圭介の瞳が迫る





「唯は俺のだろ?」





私に強く低く静かな声で問う圭介に私は息を飲み何も言えなくなる






「なあ…」







これを認めたら


きっと圭介は私の中に…






「なあ唯…!」






声は小さいのに
強く低く言う圭介に体が震え始めた





(怖い…)





私は圭介の怖さを思い出してしまう



この人は自分のものにしたいと思ったら手段を選ばない








「答えて、唯…」







瞬きもせず強く見つめる圭介の瞳の奥は鋭く強かった






私は震えながらもその問いかけに
頷いた






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