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やっと、やっと…

第7章 違う姿



ギュッ



私の肩を掴む力が強まる







「・・っいたいよ」







泣きそうになるのを堪えながら
手を伸ばして圭介の胸を押す


それが私にできる必死の抵抗だった





でもそんな抵抗も
圭介の力には敵わない



その手は取られ
ベッドに押し込まれる






「唯は俺のものだろ・・!」








私に強引な口づけをする






「・・んんっ!」





(っ怖い・・・怖い!)





抵抗しようとしてもできない




そのまま圭介の舌が
私の舌を捕らえる



「・・っふぁ、やぁ・・!」



(苦しい・・!)




息ができないほどの口づけ



やがて圭介の唇が離れる




「なあ、俺のものだろ?」



さっきまでと変わらず
冷たい目で私を睨む




「・・やめて」




口で抵抗するしかなかった



「唯、答えて
俺のものだよな?」




(怖い・・)




「なあ?」




低い声で、優しく問いかける


その優しさが余計に怖かった




「なあ、唯!」



圭介の口調が強まる

その瞬間圭介が私の首筋に
吸い付いた




「やぁっ・・!」





そのまま圭介は
私の制服に手をかける



(やだ!怖い!)




解放された手で圭介の肩を押しても
圭介の体はピクリともしない



圭介は私のブレザーのボタンを
荒々しく外す




















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