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やっと、やっと…

第8章 過ち



―――鳥のさえずり



暖かな日差しが窓から差し込む

開かれた窓から爽やかな風が頬を撫でる




眠ってしまっていた




また、記憶が蘇る




あの日から記憶は消えない















ギシッ




もたれていたベッドから
体を起こす




隣には愛しい人の姿



こうやって一緒に眠るのが




幸せ












何故私は

あの時許したのか



何故耐え続けたのか






私は本当にバカだったなと




それだけじゃ


取り返しなんてつかないのに・・










私はもう一度





瞼を深く


閉じた



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