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やっと、やっと…

第8章 過ち



圭介の家を出て


雪の中を傘もささず歩いて帰った




涙も拭わず


髪も服も整えないまま




こんな雪の中を
わざわざ外に出て歩く人もいない




暗い夜道を
雪が白く照らしてくれる





私はその道をまっすぐ


家に向かって歩く






マフラーも手袋も




圭介の家に置いてきてしまった







今の私は
寒さなんて感じなかった








15分ほど歩いて家に着いた



家にはまだ誰もいない








家に入って
すぐにお風呂場へ向かった








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