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　七日間、昏睡状態が続き、曽太郞の両親も倅の生命は最早これまでと諦め、掛かり付けの医者も到底助かるまいと匙を投げた。
　ところが、八日めの朝、眠りっ放しであった曽太郞は突如として、眼を開いた。
　傍で寝ずの看病をしていた母親は半狂乱のごとく取り乱し、父を呼んだ。父安兵衞はついに最期の瞬間が来たかと悲壮な面持ちで倅の病室に駆けつけたが―、予想に反して、倅は意識を取り戻していた。