花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

完結

[作品説明]

☆ 妻子を亡くした男と夫と子を亡くした女が
江戸の片隅でめぐり逢った時、生まれたものは?
陵辱され、可愛らしい盛りの息子を眼の前で無残に殺された妻。
妻はそれからまもなく川に飛び込んで亡くなった。
何故、俺はおみのの気持ちに気づいてやれなかったんだろう?
心に深い闇と孤独を抱えた男、清七。 ☆


江戸の町外れに名もない小さな川がある。
その橋にこれまた、ささやかな橋がかけられている。
人呼んで和泉橋。

妻と産まれたばかりの息子を亡くした若い男がある夜、
この橋のほとりで女に出逢った。
月明かりを浴びて浮かび上がる女はまるで咲き誇る花のように
妖艶で、男を誘うような色香がある。
酔っぱらいたちに絡まれ、襲われそうになっていた女を男は
助けてやる。
〝私を抱いて-〟。
いきなりの誘いの言葉に、男は戸惑いつつも女と関係を持ってしまう。
だが、女には秘密があった。
やがて男が知る女の正体は?


江戸の外れの小さな橋のたもとでひそやかに咲く恋の花。
四つの恋物語り。

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