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大義

第2章 第一章

那覇基地司令室で、西野は浅野司令の命令を受けていた。
「西野は中村と共に先行した4機と合流し、先ほど海自のP-3Cが発見した巡視船かぐらを上空から監視せよ。」
浅野が言い終わると、西野も「はっ」と覇気のある返事をした。
装備を付け、中村と駐機場のF-15Jに走る。
いつものように梯子を駆け上がり座席に着くと、横から補助員がシートベルトを渡す。その下では若い整備士がミサイルの電気系統を塞ぐ赤いリボンを取り、西野に見せながら「貴方はいつでも撃てる状態です」と目で送ってきた。手で合図を出し、車輪止めが外される。管制塔に緊急発進のリクエストを送ると2機のF-15Jは滑走路に向けて走り始めた。

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