貴方の知らない場所で
第14章 夢…
パタパタと…奥さんが二階にあがり…
寝室に近づく!!!
手には…駆の背広…
ギィ―――――!!!
クローゼットを開けた!!!
『!!!』
膝を抱えていた手は!!!驚きのあまり…口を抑えた!!!
ばれた!!!!!!
しかし…クローゼットの私がしゃがみ込む方とは反対を開け…背広をハンガーにかけはじめた…
カチャカチャ……
『ママ〜?』
『は〜い…待ってて〜』
背広をかける手がクローゼットに入り…
目線や体は…娘の問い掛けに答えるように…そっぽを向いている…
ド・ド・ド・ド――――――…
パタン―――――――…
パタパタパタ…
はぁ―――――――――…
ばれずにすんだ…
怖かった…
見つかったら……
言い訳は出来ない…
私は…胸のドキドキを落ち着かせようと深呼吸をした…