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貴方の知らない場所で

第14章 夢…

クローゼットの中で…

ゆっくり…目を開ける…




クローゼットの中で…

膝を抱え…小さくなったまま…


辺りを見渡す…



クローゼットの隙間から…外が少し見えた…



外は…暗く…夫婦の寝室も…暗く……



寒かった……





私は……頬の涙を袖で拭き…


クローゼットを出ようとした…




『あら…お帰り。
み〜ちゃん!パパ帰ってきたよ〜』




『………』



そんな時間……


私は…深く寝てしまったことに気がつく…



出ようにも…出られない…



私は…クローゼットの中に…もう一度…身を隠した…

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