貴方の知らない場所で
第18章 クリスマスイブ…そして…
………私は……
振り返る………
そこには――――――…
天井から…首を吊っている…自分…が……
足は…床から…離れ―――…
ピクリとも動かない…
私は……私の…哀れな姿を……
見て…立ち尽くす…
『…私………?』
服装は……ケーキを買った…
あの日の…
三日も前に…首を吊っていた…
顔は…鬱血し…紫…
目は…ぎょろりと飛びでていた…
口からは…だらし無く…舌が…だらりと出て…
目…鼻…口…耳…穴と言う穴から…
体液が出て…
醜く腫れた顔を更に醜く…仕上げていた…
穴は…顔だけでなく…
尿道…肛門…膣…からも…
容赦なく…体液を外にだしていた…
膣は……術後の影響か……赤く血が滲んでいた――――
ああああ…
私は………ケーキを買って…
駆の家族を見て―――――…
駆の笑顔をみて――――…
絶望した…
その足でアパートに戻って…すぐに………
ケーキの箱を玄関に…落とし…
そのまま……
首を吊ったんだった…