貴方の知らない場所で
第18章 クリスマスイブ…そして…
ふふふふふ……
はははははははは…
ひひひひひひひひひひ…!!!
私は笑いが止まらなかった!!!
私は…死んでいる!!!
死んでも……強く残った…
この…執念―――――…
『幸せ…を願う…?』
昨日…駆の枕元で囁いた言葉…
…幸せ………?
誰かが言っていた……
“誰かの不幸の上に成り立つ幸せは…存在しない…”
………幸せは…存在しない…
天井からぶら下がる……
私の手には………
病院の領収書……
駆の書いた委任の控え……が…
ガッチリと握られていた…
ピーポー…ピーポー…
ウー…ウー…
救急車と警察が来た―――
明日のクリスマスには―――
駆の家に…
警察が行くだろう……
あの…中庭が綺麗な家に…
====【完】====