ぼくらの秘密
第2章 ありがちなやつ
手探りでメガネを探す
たしかベッド脇のテーブルに置いたはず…
見つけた!
手慣れた感触を見つけ思わず笑顔になる
所定の位置へあてがうと思わずため息が漏れた
クリアな視界
自分の体のような一体感
しかし
改めてみると今日も激しかった
ハルの体と乱れたベッドがそれを物語っていた
ったく
いつも後片付けがどんなに大変か…
しかしすべて元通りで朝を迎えなければいけない理由があった
よし!
気合いを入れるように息を吐き
気だるい体を持ち上げて
ハルは静かに動き出した