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ぼくらの秘密

第3章 凹凸デコボコ

「おい
カズ!大丈夫か?」

ハルは動かないカズの肩を揺すった

この角度からでは顔は見えない

「カズ…?」


ゆっくりとカズが体を起こした

当たり前だがメガネはかけていない
そのまま静かにキスをされた
一瞬の出来事だった

「呼んだか?」

「お、お前じゃない!」

やはりコイツは和成
よりによって昼間からコイツと会うことになるとは…

しかし
夜のような激しいキスではなく
ちょっとした挨拶のようなキスをされた

「………」

「どうした?動揺してるのか
相変わらず波留はかわいいな」


意地悪そうに
でも楽しそうにそいつは笑った

ドクン…

カズはこんな風には笑わない

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