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ぼくらの秘密

第3章 凹凸デコボコ

ハルは見つめられて照れてしまった

つい目をそらしてしまう

「どうした?
もっとしてほしいのか?」

「ち、違うっ!」

カズの体を押し退けてなんとか立ち上がる
そのまま落ちているカズのメガネを拾い上げた

「へぇ…
お前ってこんな顔してるんだな」

和成は靴を脱いでじりじりと詰め寄ってきた

思わず後ずさりしてしまう
しかし後ろは壁だった

「今まで夜しか会ったこと無かったし
コイツも相当目が悪いから
ぶっちゃけあんま顔見れて無かったんだよな」

じーっと至近距離で顔を見つめてくる
ハルもはっきりと和成を見たのは
初めてだった

そういえば昼間にコイツと会うのは初めてかもしれない

いつものカズとは明らかな違いがある
と改めて思った

雰囲気というかなんというか…

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