テキストサイズ

ぼくらの秘密

第3章 凹凸デコボコ

和成は壁に手をついて
オレを逃げられなくした

そして二度目のキス

今度は深いキスだった

カズの舌がいやらしくハルの舌に絡み付く

「ん……はぁっ…んっ……」

やっと離れたと思ったら
またキス

どのくらいそうしていただろうか

時が経つのさえ忘れていた

「はぁっ……」

顔が火照っている


突然顔が離して
そいつは目を伏せてしまった

「……どうしたん………」

そこまで言ってハルは口をつぐんだ

コイツ…
…泣いてる?

小刻みに震える肩と
伏せられた目から溢れる涙

顔をのぞいてみたが
髪の毛で見えなかった

その瞬間
カズの体は力が抜けたようにハルのほうへ倒れ込んできた

「お、おいっ…!」

突然のことで頭が回らない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ