テキストサイズ

ぼくらの秘密

第4章 涙に弱い

唇に触れた温かな感触で目を覚ました

ハルに跨がるこの影は
カズだ

はじめはちょっとしたキスだったが
段々と激しくなっていく

静かに侵入してきたそいつの舌を
ハルはされるがままに受け入れる

しばらくそうしていたら
カズは静かに離れて口を開いた

「起きたか?」

「とっくのとうにね」

ハルも和成も制服のままだった

「今日は抵抗しないんだな」

「勘違いすんな!
…気分だよ」

またキスの雨
恥ずかしくなるくらいされた後
和成はまた口を開いた

「違うだろ?
お前は俺に気を使ってるんだ」

ハルは黙って和成の顔を見つめた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ