男気花飾り。
第8章 純情パステルカラー。
「ほら、つかまれ…」
「……ああ…」
俺は、寺の差し出した手を掴む…
トッ…クン…
【女装】の時にずーっと繋いでくれていた手…
寺の…長い指…
グッと力を入れて俺を立たせ…肩を貸してくれた…
俺達は、ヨロヨロと体育館を後にする…
「…寺、大袈裟だって…
大丈夫だぞ?俺…」
廊下に出ると…
俺は、寺から離れた…
「……雅…眠たそうで…フラフラしてたし…
いい機会だ!保健室のベッドで寝てろよ」
な……何だよ…
「何だよ……」
あ…ダメだ…
「何でだよ…」
「…雅…?」
あ…言っちゃダメだ……
「何で……こんなに…
優しいんだよ――――――…」
あああ…ダメだ!!!
「…女じゃねーのに…
優しくすんなよ………。」
止めろ!!!嫌な奴になってしまう!!!
「俺は、男だ!!!
甘やかすのは!!!女にだけだろ?」
あ――――――――――…
俺は――――――…
最低だ…