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男気花飾り。

第9章 ワイシャツの香り。



俺は、走りながらスマホで雅に電話する!!!



どこで会う?


どこに居る?


俺が行く?




ああ…早く…繋がれ!!!



呼び出し音に…気持ちをブロックされてるみたいで…

機械音を恨めしく思う!!!



早く……声…








ガチャ!!!


「………もしもし…?」



出た!!!




「雅、メールみた!!!

どこに行けばいい?会いに行くから!!!
今、どこ?」




気持ちが溢れて止まらない…
だから…早口になる―――…





「寺……今…

寺の家の方に向かってたんだけど…


寺の家……俺…知らなくて…」







キュン!!!





俺の…家に…?






ど〜して…雅は…


俺の中のキュンを……発動させるのがうまいのか…







「……書店までは来たけど…立ち往生?だ…俺…」





キュン!!!





「書店………??」



ドキドキが……




「…あっ“空島書店”?」



「ぁっ…家の近所だ…
どうして…そこ?」



ドキドキ……




「寺が…“空島書店”には…帰りによく寄るって…前にいってたから…

ここなら……会えるかなって…」









「////////…」



ヤバイ…嬉しい…


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