男気花飾り。
第15章 モノトーン・セクシー
孝君は…人懐っこい子犬のように…
しっぽフリフリ!
って感じで俺を見る…
(困った…喋れないし…)
すると…寺が、俺と孝君の間にさりげなくスッと入った…
俺は…寺の背中に隠れる形がとれて、ホッとした
「何、勝手に座ってんだよ…」
寺は、弟君を呆れたようにあしらう…
「ちっ何、間に入ってんだよ!!!兄貴邪魔!!!」
「邪魔はお前だ!」
兄弟喧嘩が始まりそうで…俺は…キュッと寺の背中の服を掴んだ…
「…っで…孝は、一人出来たのかよ?」
「いや?真(マコト)にぃと来た!」
真…にぃ?
ん?お兄さんか!
俺の知らない、寺の家族名がどんどん出てくる…