男気花飾り。
第15章 モノトーン・セクシー
「?じぁ…真にぃは?」
寺はキョロキョロと辺りを見渡す…
「はぐれた〜…本屋で…」
「……じぁ…まだ本屋いるぞ?戻れよ…」
目の前の本屋を指す寺…
すると…孝君は…ど〜んと落ち込んだ…
「もう―――…無理!
何時間、本屋にいると思ってんだよ!!!
腹減ってきたし!!!真にぃは…全然!動かないし!!!もう、無理!!!
功にぃ!!!腹減った!!!」
孝君は子犬目全開で…寺と俺を見る!!!
寺は、スマホを取り出すと…何処かに電話をし始めた…
「…――――あっ!真にぃ?
孝!!!ほっといて何やってんだよ!―――――え!!!
はぁ?なっ―――――え?え…ぇ―――――!あっ!!!切りやがった!!!」
寺は、スマホと目の前の本屋を交互に見て…ため息をついた…
「……少しの間…孝をよろしくって――――――…
勝手に電話…切りやがった」
寺は…申し訳なさそうに…俺を見る――――…
(ハハハ…少しならいいんじゃない?)
と…目で合図した…
俺も腹が減ってきた…
飯でも食わせれば、おとなしくなるだろいし―――…
寺は、「わりぃ…」と…つぶやいた…
「やりぃ!!!」
孝君は大喜び!
背は、高くて大人びて見えるが…
まだ中学2年だ…キャッキャッと喜ぶ!