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男気花飾り。

第15章 モノトーン・セクシー

俺は…咳込む孝君の首根っこを掴み、寺のいる席に戻った――――――…





「…で…やんちゃが過ぎて…雅に返り討ちにあったと…」



寺の低いトーン…



「……はい」



孝君は…睨まれ、シュンとしている…


犬が…耳を下げしっぽも床に付けて…「クゥ〜ン」と泣いているようだった…



「で…雅の…声で…気がついたとは思うが…
雅は…男だ!」



「………マジかよ…」


チラッと俺を見る孝君…


「マジだよ…」


俺は…申し訳なく笑う…



「雅ちゃんは…オカマさん?」


ゴン!!!「痛で!!!」


「あ〜…寺、叩くなよ!
いや〜…オカマさんとは違うんだよ…
解ってもらえないかもしれないけど……【女装】が趣味なだけだから…」



孝君は…頭をスリスリしながら…俺を見つめて…



「…えっと…付き合ってるの?キスしてたし……
え?功にぃ…ホモなの?」


あ――――…ほら…来た…

寺…なんて…答えるんだろう…



「…好きになったのが…雅で…
たまたま、男だった…
たまたま、趣味が【女装】だった―――――…ってだけだ…

その事をホモだの、なんだので、くくりたいなら…ど〜とでも呼べよ。」



寺は、真面目に孝君に答えた…



「/////寺…」



「……いや…マジかよ…その照れ顔とかって…
女子じゃん…つーか…女子より可愛いし…」


寺はヤレヤレっといった感じで孝君に呆れていた…



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