男気花飾り。
第18章 冬色・ニットブルゾン
綺麗な…切れ長の目の…
男性…
雅と…並んでいると…
男らしく、エスコートしている――――――
ゾクゾクっと…危機感が背中を走る!
そのイケメンは…俺に気がつくと…
雅をトン!と俺に押した!
トトトっと…雅は俺の胸の中にすっぽりと…収まった…
『…フェロモン男子を一人にするな!
裏口でヤンキーに、危なく味見されかけてたぞ!』
ビクッと…胸の中の雅が…びくついた…
ホント…らしい…
「え…雅…大丈夫か?」
雅は、上目遣いで俺を見る…
「千花さんに、助けてもらったから…」
不安の的中の嫌な気分と…チカと言うイケメンが、雅を…助け…抱きしめていた…事の…苛立たしさが…入り混じっていた…
助けてもらった事を…感謝したいが…
警戒して―――――睨んでしまう…
「っーか…誰?
優香さんの……弟―――?」
『へ……?』
睨む…俺は……
なんて小さい人間だ……