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男気花飾り。

第19章 雪色ギンガムチェック

ハッと後ろを振り返ると!


塾帰りの空がそこにいた!!!



空は、俺と寺の表情と…前を歩き…振り返えった孝君の状態を目で分析し……



空気を読んだ!!!



『お久しぶりです。寺長根さん―…


私、今日は塾へプリントを取りに行っただけなので…このまま帰りますが。

一人では何かと物騒で…マーちゃんと帰ってもいいですか?


すみませんが…デートは…後日じゃ…ダメですか?』





空の提案に!!!顔色が良くなる寺!!!


逆に、チッと舌打ちする孝君!!!



俺も、胸を撫で下ろす…




スゲーよ…空ちゃん…




「おっ!俺も、丁度弟と一緒だし!!!

ここで、解散しよーぜ!!!」



寺は、空に“さんきゅう”と唇で言うと…



「え〜!!!マサちゃ〜ん」


と、バタバタする孝君を引っ張りながら俺達に手を振り別れた――――――…




「……疲れた…」


姿が見えなくなるまで見送ると…安堵で…ため息が出た…



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