男気花飾り。
第19章 雪色ギンガムチェック
お腹がふくれると、孝君は俺達をあちこち連れ回した!
無邪気な孝君は、寺の顔色を無視しまくって…ズンズン進む!
時折、俺と手を繋いだり…顔を近づけコソコソ喋ったり…
そのつど…寺を怒らせた…
寺と俺は…さすがに自由過ぎる孝君に…疲れてきた…
「マサちゃん!マサちゃん!」
「つ〜か…“マサちゃん”って言うなよ!」
流石に…普段の姿で“ちゃん”って…キツイ!!!
「雅…大丈夫か?
送って行きたいが―――…
ハイエナに…雅の家を教えたくない!」
寺…弟を、ハイエナ呼ばわりですか?
「…寺の家に行こうか?」
「いや!!!
ハイエナを喜ばせるだけだ!!!」
寺が…無邪気に前を歩く孝君を睨む…
「じゃあ…ここで別れる?俺、一人で大丈夫だし」
「それは、それで!!!心配だ!!!」
過保護ですよ!!!寺さん!!!
『あれ?…マーちゃん?』