男気花飾り。
第23章 桜色ニットで春を待つ!
「ん?そこの……えーっと皆川さん、皆川みやびさん!ここ答えて」
真さんは、ビクンと動いた俺を指し…答えを聞いてきた…
しかし…今…“みやび”って…名前間違えて…ませんか?
「は…はい…。
先生……名前“みやび”じゃなくて…素直に“まさ”て…読みます。」
俺は、律儀に名前を訂正した
「あっ!すみません!!!
“まさ”さんですね?」
真さんは、照れたように笑うと…名簿にふりがなをふっていた…
「では、改めて“まさ”さん、ここを答えてください?」
真面目な真さんの授業は、堅苦しかった気もしたが…
あの声で説明されると……
すんなり理解できた!!!
授業時間があっという間に過ぎ…
終わりのチャイムが響いた…
授業終了のチャイムの後…
生徒は、教室に戻って行く…
俺は、日直の寺の手伝いをしようと…実験道具を片付け始めた―――――――…