男気花飾り。
第23章 桜色ニットで春を待つ!
「雅さん…」
「ん?何?寺!」
勢いよく振り返ると!
目の前にいたのは寺ではなく!
真さんだった!!!
「うわっ!!!」
俺はビックリして、ビーカーを落としそうになる!
「危ない!!!」
真さんと俺は、同時にビーカーを掴む!!!
真さんの手が!!!ビーカーをキャッチした俺の手を包む!!!
寺より…少し大きい手…
だが…寺の手より細くて長い…
「すっ!!!すみません!!!
焦った〜〜!!!」
真さんは、俺の手を包んだまま、微笑む…
「ふ〜…大丈夫?」
不意に…耳元で…寺に似た声が…俺の鼓膜を刺激する…
「だっ/////大丈夫です」
明ら様に…顔が…赤くなってしまう
「おい…雅?大丈夫か?」
俺の後ろから……本物の…寺の声…
もう…ドキドキが…
俺は…少し…困ってしまった…
前からも…後ろからも……
大好きな寺の声――――…