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男気花飾り。

第23章 桜色ニットで春を待つ!

ふわふわ…する…



あ…多分――――…夢だ…


夢って感じ…解る…



現実の俺は……教室の机で…うたた寝してるんだろうなぁ…




白い世界…


ふわふわな体…




―――雅…雅…


あ…寺の声…

この低くて優しい声が…俺は好きだ…




―――…雅…風邪引くよ?


へへへ…夢だから…大丈夫!



―――…髪…伸びてるよ…


あ……空が…受験だったから…



―――空…ちゃん?



そっ…受験が終わったら…切ってもらう…




ふわっ…って…髪が揺れた…


リアルな感触で…くすぐったい…



――――…髪…綺麗…



さんきゅ…



―――――…雅…は…


…が―――…好き?






//////な…




好き―――…だよ?




夢の中で…変な事を聞く寺の声にドキドキした…



ふわっ…と……頬に…寺の手が触れる……





「…っ冷たい……」



俺の頬に触れた指が…冷たくて…俺は目が覚めた!!!



「……寺…指…冷た……」





目を覚まし…指が冷たかった事を寺に伝えようと…



ゆっくり…目を開けた―――――…





しかし……寺だと思っていた…指の持ち主は…





真さんだった―――――…





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