男気花飾り。
第23章 桜色ニットで春を待つ!
「……はぁ?なんだよ…それ…」
寺が…呆れたように…俺を見つめる…
「……功……お前が…断れないなら…俺が…雅さんに―――――――…」
真さんの言葉を遮るように!!!
寺の唇が!!!俺の唇に触れた!!!!!!
「て!!!――――――んっ」
「?功!!!」
俺は…寺に包まれるように抱きしめられ!!!
真さんの前で―――――…
唇を塞がれた!!!
「ゎっん////って、寺!!!」
俺は!!!バタバタして!やっと…唇から解放された!!!
「……は?…功…お前…」
「…真にぃ…俺は、雅が好きだ!!!
真にぃに理解してくれとは言わない!!!
男同士の恋愛を…わかってくれって方が無謀だし…
俺達だって……悩んで出した答えだったから……
だから……雅を…俺から…遠ざけようと…しないでくれ…」
寺の腕の中で!!!
ドキドキしながら…寺の低くて響く声を聞く―――…
嬉しくて……
さっきとは…違う涙が……溢れる…