男気花飾り。
第30章 【番外編③】鈍感花飾り
「実習〜お疲れ〜!」
「要(カナメ)〜まだ…期間は、残ってるんだよ〜」
俺達は、お互いのグラスをカチンと合わせる…
真は、三ヶ月の教育実習の真っ只中だ!
「真〜、実習って男子校だろ?
男だらけの学校って…ど〜よ…」
ん〜っと言いながら…真は、生ビールをグビグビっと飲む…
「ぷっぁ!そうそう、要!この写メみてみろよ!!!」
真は、ビールの泡を唇につけたまま、スマホの画面をスクロールする…
そして、一枚の写真で指を止めた…
「これ……ど〜…思う?」
「ん?」
俺は、ビールを飲みながら画面に視線だけを向けた…
スマホの画面には…
黒髪の美女が恥ずかしそうにカメラ目線で写っていた…
「え…何?彼女!?」
マジか〜…真から飲みに誘うなんて、何かあるなぁ〜っとは思ったが…
彼女を紹介されるとは…
友人冥利につきると言うか…なんと言うか…
春…ですなぁ…