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男気花飾り。

第31章 【番外編④】完熟花飾り

俺の熟女好きは…多分…


母の影響だ――――…




母は…俺が小学生2年の時に…交通事故で死んだ…




建築家だった母は、クライアントの打ち合わせの帰り道…


雨でスリップした対向車のトラックに…正面から追突された…


母の車のサイドバッグは開いたが…トラックは母の車を押し続け…電信柱に突っ込んだ…


母の車は…トラックと電信柱に挟まれ……退廃…



母は…圧迫死…だった…




小学2年の…俺は…


母の遺体には…面会させてもらえなかった…


父と兄が…母を見て……


本人確認を終了した―――…




俺だけが…


母の死に顔を見ていない…




良く笑う人だった…


良く食べる人だった…


良くしゃべる人だった…



良く…褒めてくれる…



人だった――――――…





俺は……母が―――――…




好きだった――――――…




もちろん家族としての…好きだ…




だが……母の突然の死に…


小学2年の俺が……直ぐに受け入れれる訳もなく…





家の中に…


買い物先の人込みに…


登下校路の家の付近に……




母の姿を探していた――…





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