男気花飾り。
第34章 ☆番外編☆聖夜花飾り
「あ〜解るよ〜!イブに、フラレちゃった?泣くなよ〜俺たちが、そんな男忘れさせてやるからさ!」
男達は…
俺の腕を引っ張り――――…
強引にその場を移動しようとする…
「ぁ…や……て…ら」
俺は……
目の中に溜まる涙で…
寺の姿を――――…
見失う―――――――――…
「おい…その手―――――…
離せよ…
誰が、フラレたって?」
グイッと……
俺の体が宙に浮く――――!
「ひっ!」
俺は…あっという間にナンパ男達から離され!
スッポリ、寺の匂いに包まれた―――…
「///…てら」
「んだよ!!彼氏登場かよ!!」
ナンパ男達は、寺の身長や体格を見て、怯み…去っていった――――――――…
俺は…寺の腕に包まれたまま―――――…
抱きしめられる――――…
「自業自得だ!バカ!」
「!///て!寺?」
寺の―――…いつもの…声…
やばい―――――…
“バカ”って言われたのに…
嬉しい……