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男気花飾り。

第5章 スニーカーの紐。

なのに…



ず――――――っと…


繋いでいた手に…SOSは…何度もあったのに…



電車での痴漢に――――…


気づいてあげられなかった!!!



何処かで…“所詮男”が…頭にあった…



まさか!!!



「……テラ…タスケテ…」




と…俺に助けを求めて来るまで…



気がつかなかったなんて――――――――…




何処からど〜見ても…

【めちゃくちゃ可愛い女の子】の…雅…



ドキン!!!としたが…


痴漢の野郎に――――…腹が立った!!!



そして……



浮ついていた自分にも―――腹が立った!!!






可愛いのだ…狙われるだろうし…


【女装】がバレると……


心ない言葉が…雅を傷つける…だろう…





雅は……【普通の男子】だ…



それを…どこかに忘れてきた俺は……



雅を……安心させ、“大丈夫だ”って…言ってやることしか出来なかった…




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