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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第12章 文化祭②with瑠衣

「はぁ〜あ…」


今日は文化祭前日。

無事に文芸部の作品も書き上げ、あとは明日の本番を迎えるのみ!


…のはずなんだけど。


あたしのモチベーションはいまいち上がらない。
それにはもちろん理由があって。


「なーにため息ついてんの?」


教室の机に突っ伏したままのあたしに声をかけてきたのは、同じクラスの朝川千晶。


高校からの友人だけど、1年のときも同じクラスだったから仲は良いんだよね。


「どーぉしよぉ…」


「なに、こないだ言ってたアルバイトの話?

密かに気になってたんだよねー。その彼といい感じなの?」


嬉しそうに問いかける千晶。

雅や陸のことは千晶には話していたんだけど、あまり詳しくは話していなかった。


「どうっていうか、それで悩んでるんだってばぁー!」


あたしの叫びに、きょとんとしてる千晶。


そりゃいきなり悩んでるなんて言われても困るよね。


事の起こりはつい昨日のことーーーー。

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