テキストサイズ

甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第14章 文化祭④with雅

あれから1時間。


結局雅はカフェには来なかった。

陸が帰るときに雅のことを聞いたけど、別々に来たからわかんないって言ってた。


陸が帰ったあと瑠衣が来てくれて、少しだけ沈んでた心も晴れた。


でも…雅が来ないことの寂しさは残っていて。


後夜祭で少しでも気分を晴らさなくちゃ!!


教室の片付けをして、あたしは執事服から後夜祭のドレスに着替えた。


うちの文化祭は後夜祭にダンスがあって、男女みんな正装をしなくてはならない。


あたしは白の胸元にリボンのついたワンピースを着ている。

スカートの部分にはキラキラとラメが散りばめられていて、とっても綺麗。


校庭に出たあたしと千晶だったけど…


「「さむっっ!」」


季節は夏の終わり。
つまり秋の始まり。


そんな中で腕をさらしていたらそりゃ寒いよね。


あたしたちはもぞもぞと持ってきていたカーディガンを羽織ってから外に出た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ