甘恋〜こ、こんなのあり?〜
第17章 本音
ーside by 瑠衣ー
あーあ…
なんで僕、あの人のとこに行ってあげてなんて言ったんだろ…
本当は、嫉妬だらけで…
雅さんが去って行くのを見てる心乃先輩の表情があまりに悲しそうだったから。
僕がああやって帰っても、同じ顔をしてくれるのかな?
それとも、あまり気にしないのかも。
「はぁーあ」
「はっきり聞こえるため息何回もしてんなよ!
お前こそ、心乃の背中押さなきゃよかったのに…後悔してんだろ?」
そう言いながら隣で片付けをする陸さん。
そりゃ、本当は嫌だった。
けど。
「先輩のことは好きですけど、悲しい顏は見たくないんで」
僕の一言に、ふぅっとため息をつきながら陸さんは片付けをしている手を休めた。
「俺だって。
あいつの笑ってる顔が好きだよ。
いまさらだけど、もっと早く告ってたらきっと俺と一緒にいてくれたのかなって思うし」
そう。
僕らの共通点は、“後悔”だ。
もっと早くこうしていたら。そんな思いばっかりで毎日を過ごしてる。
「僕だって、雅さんが現れる前に戻れたらって思ってますよ。そしたら…
そしたら、心乃先輩はもっと僕を見てくれてたかも」
悔しいけど、最近心乃先輩に気持ちが伝わるように行動を起こすようになったのは…
雅さんが現れたからだ。
それまでは、高校生活の中で時間をかけて落としていこうとか思ってたのが、
急に焦り始めた。
あーあ…
なんで僕、あの人のとこに行ってあげてなんて言ったんだろ…
本当は、嫉妬だらけで…
雅さんが去って行くのを見てる心乃先輩の表情があまりに悲しそうだったから。
僕がああやって帰っても、同じ顔をしてくれるのかな?
それとも、あまり気にしないのかも。
「はぁーあ」
「はっきり聞こえるため息何回もしてんなよ!
お前こそ、心乃の背中押さなきゃよかったのに…後悔してんだろ?」
そう言いながら隣で片付けをする陸さん。
そりゃ、本当は嫌だった。
けど。
「先輩のことは好きですけど、悲しい顏は見たくないんで」
僕の一言に、ふぅっとため息をつきながら陸さんは片付けをしている手を休めた。
「俺だって。
あいつの笑ってる顔が好きだよ。
いまさらだけど、もっと早く告ってたらきっと俺と一緒にいてくれたのかなって思うし」
そう。
僕らの共通点は、“後悔”だ。
もっと早くこうしていたら。そんな思いばっかりで毎日を過ごしてる。
「僕だって、雅さんが現れる前に戻れたらって思ってますよ。そしたら…
そしたら、心乃先輩はもっと僕を見てくれてたかも」
悔しいけど、最近心乃先輩に気持ちが伝わるように行動を起こすようになったのは…
雅さんが現れたからだ。
それまでは、高校生活の中で時間をかけて落としていこうとか思ってたのが、
急に焦り始めた。