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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第18章 瑠衣の変化

雅のことだけを考えてる場合じゃないんだった。


「でも…雅も陸も瑠衣も、

あたしのことその…す、好きとかは、わかんないじゃない?」


もじょもじょと言うと、千晶ははぁ?っと首を傾げてる。

…というか、キレてる?


「好きじゃない女と休日返上でピクニックなんて行くわけ?

ほんっと、鈍感なんだから…」


頭を抱えながら、教科書に目を戻す千晶。


そりゃ…嫌いじゃないからピクニックにはみんなで行ったんだろうけど…


あたしのことが好きってことには繋がらないんじゃ?


「で、でもさっ」


「そんなことより、テストやばいんじゃないの?あんた」


はっっっ!!!!


そうだよ、いまはこんなこと話してる場合じゃない!


焦りに焦ったあたしは急いで教科書とにらめっこを始めるのだった。


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