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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第1章 始まりは…

ーside by 心乃ー

事の発端は、お父さんの驚くべき一言からだった。


「心乃、実は頼みがあるんだ」


いつも通りの夕飯の食卓、のはずだったのに。

あたし…小鳥遊心乃は、家の近くの進学校に通う高校2年生。

自分で言うのもなんだけど…
ちょこっとだけ、頭も良かったりする。

将来は安定の公務員に就きたくて、いまは一生懸命勉強中!…のはずだったんだけど。


「なに、改まって頼みって…」


恐る恐る聞いてみると、お父さんは持っていた箸をテーブルに置いた。

そして…突然パンッと両手を合わせたのだ。






「頼むっっ!!


お父さんのために、アルバイトをしてくれないかっ!?」


………は?

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