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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第22章 真相と決意

「ふぅん?

いいんじゃねーの!でも、心乃のこと傷つけることだけはすんなよ」


真剣な表情で告げた陸は、俺が深く頷いたと同時ににかっと笑った。


陸や瑠衣。


2人が俺と同じように心乃のことを想っているのは知っている。


けど…俺は2人みたいに大人にはなれない。


心乃の幸せを願うために、俺が身を引くなんて大人びたこと…できるわけねぇじゃん。


むしろ心乃の気持ちを振り向かせて、俺だけを見つめさせる。


絶対に。


いま、あいつの心がどこに向いているのかわからないけど…


最後には必ず、俺のもとへ来ることを信じてるんだ。


「じゃあ俺、学校行くな!」


「おう」


陸は立ち上がってそのまま去って行った。


…ありがとな、陸。

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