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それでもきっと

第2章 にんじん



翌朝、昨日のことなど忘れていた俺に思い出させたのは兎について豪語していた友人だった。


「何だよアキ、やっぱり兎試したくなったのか?」


肩を抱きながらそう言われ、昨日の黒兎のことを思い出してしまった。


「ちげーって、たまたま流れた先がそこだったんだよ。ってか誰から聞いた」

友人は腑に落ちないのかニヤニヤと口元を緩めたまま俺を見てくる。


「誰って、お前の追っかけの女だよ。女の情報網はこえーぞ」


追っかけ、ねぇ。
てっきり幼なじみの仕業だと思ったが。

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