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＊杏奈side＊



翔「…これが、俺の過去。病院で週に3回は検査されるし、学校が終われば病院でコキ使われて。なのに学校では生徒会押しつけられて。身も心もボロッボロ。相談できる人もいなくて…」



…驚いた。




その一言しか出ない。




いろんな意味で。



いつも笑っている人気者がこんなに辛い状態だったなんて、思いもよらなかったし。




向こうでは…



和「教えてくれてありがとう。これからは無理しないで、ちゃんと頼ってください。相談できる人なら、ここにいますよ(ﾆｺｯ)ほら、泣かないで。」



和也くんが櫻井さんをなだめていた。



そして気づいたら、大粒の涙をそのきれいな顔に流した櫻井さんがいた…




雅「そうだよ！一応、いつも近くにいるのは俺らでしょ？俺らだって心配してたんだし、俺らだって同じなんだから!!」

潤「そうそう。ちなみに杏奈ちゃんもだからね!?」



そうだ…



私も…同じ、能力者…



だったら…



痛みを…



櫻井さんを助けられる…よね？