無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

引っ越しをなめていた…。

片付かない段ボールの数々。

広すぎて覚えられない部屋の数々。

「トイレってどこ？」

「一階は、リビングの突き当たり。
二階は、階段上がってすぐ。」

「トイレ二個あんの！？」

「オレも驚きだよ。トイレなんて一個で充分だよね？(笑)」


一日中部屋をいったり来たりして、なんとなく全体の構図は掴めた。

「自分の部屋、そこで不満ない？」

「全然ない。ってか、本当に、ローンあんな安くて良いの？」

「いいの、いいの。」

「でも、私と別れたら、独りで暮らさなきゃでしょ？」

「あーー。じゃあ、だれかとシェアする。」

「家賃とって？」

「あ、それ良いね(笑)」

「…や、やっぱり二人で暮らしたい。」


「んなの、当たり前。」

色っぽ過ぎるから、その顔やめてくれ…