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引っ越し、当日。

狭いアパートには似合わないほどの、大勢の引っ越しの業者さんが来て、
部屋のものをごっそりと持ってった。

「段ボール、持ってっていっすかー？」

「あ、お願いします。」

「これ、…重いですね…」

「それ、死んでも落とさないでください。」

「あ、気にしないでください(苦笑)」

もちろん、中身は、数々のゲーム。

それでも、やっぱアパートだし、
小さいから昼頃には終わり、
次は、新しい家に向かう。

「広い？」

「それはもう。」

「100人乗っても大丈夫？」

「いや、倉庫じゃないから。」


まあね、予想はある程度してたけど、

してたけど、ね？

それを遥かに上回るという。

「これ、何坪？」

「わかんない。…びっくりした？」

「そりゃ、もう。死ぬほど。」

「いや、死ぬなよ(笑)」

「本当にここ？」

「ここですよ？表札見て？」

あ、ちゃんと、

『二宮』

ってある。