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新婚生活?

第3章 気持ちと行動は、反比例

…あ、蘭奈です。

今、会議が終わったんですけど、

これから更に厄介なことがあって…

「蘭奈ちゃん、大丈夫?」

「あ、社長。大丈夫ですよ?」

「お酒、飲んだ振りでいいからね。弱いんでしょ?」

「…まぁ、それなりに…。」

「とりあえず、俺に引っ付いて、会釈してれば良いから。心配しないで。」

「オッケーです。」

「じゃ、会社の名前、売りまこう♪」

という掛け声で始まった、パーティ。

またの名を、名刺ばらまき大会。

最初は、櫻井さんが言ったように、後ろを引っ付いて、
会社のコンセプトやら、最近の状況などを話しているところに、

ひたすら、相づちを打っていたが、

「ちょっと、ごめんっ。電話。」

と言ってこの場から櫻井さんが抜けてから、雰囲気が変わった。


「ねぇ、君何歳?」

「今の会社やめて、俺の方来なよ。色々してあげるよ?」

頭良さそうかと思ったら、結局ここにもこういうバカ、いるんだね。

一緒に話してる櫻井さんが可哀想。

「ねぇ、秘書なんてもったいないよ?君みたいなコ。俺が相手してあげよっか?」

さりげなく肩に手を回され、

逃げるな

というオーラが見える。

「社長に、そういうことはするなと言われていますので。」

「えー、良いじゃん。それとも、あの社長と出来てんの?」


チッ…。

こいつ、絶対、家適当に継いだだけだろ…。
そろそろイライラが限界に来たとき、

「あ、ごめんねー。」

と、櫻井さんが帰ってきた。

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